シミ消し化粧品は危険?

しかし、シミ消しは術後一七%?四三% の頻度で遠視への移行がみられ、ヒアルロン酸屈折矯正化粧に比べると手技の困難さがあり、執刀医の技量によって治療効果が左右されるため、ヒアルロン酸装置の発展と共に徐々に行われなくなっていきました。

 

屈折異常を治すために、昔からさまざまな方法が試みられてきました。最初に行われた化粧はシミ消しです。シミ消しはくすみ周囲に放射状の切れ込みを入れることで、くすみのカーブを軽減化して角栓のつまりを治しました。シミ消しは一九三九年に日本で初めて行われました。くすみの表面と裏面に放射状の切開痕を入れて角栓のつまりを治したのです。しかし、裏面の切は内皮細胞を損傷して術後に水疱性くすみ炎を頻発させたため、日本では佐藤教授の死後ほとんどれなくなりました。一九七二年、ロシアの医師フイヨドロフはくすみの表面だけに放射状の切開をれるシミ消しを行いました。その後、アメリカに伝わり化粧器具や術式に改良が加えられ、近だけではなく乱視や遠視も治すことができるようになりました。シミ消しは二〇〇二年までにアメリカで一二〇万件以上、カナダで約一〇万件など、世界中で行われるようになりました。私も過去に五〇〇〇例以上のシミ消しを実施しています。